人事録

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生き残るために変化に適応する経営

石の上にも三年

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会社を創業して30年。石の上にも3年というが、その10倍もの期間、経営を続けてこられたのは誇りです。

規模は小さいし売り上げは、大したことないけど、社員を不幸にすることはなかったと思う。それは経営者として胸を張れる。

いまでも会社をどう残すのかに頭をフル回転させている。もともとピラミッド型の社会が嫌いで、女性社員からの要望を吸い上げ、基本フラットな組織構成にしてきた。

生き残るために変化に適応する

最初は、思う様にいかずに腹を立てることも多かったが、その内各自が自分で判断するようになり、随分と効率が良くなったと思う。

裁量を社員に任せたら、社員が仕事により前のめりになった。
少々失敗しても多めに見てやったのもよかったのかもしれん。
いくら自分で決めていいといっても、失敗して雷を落としたらみんな萎縮してしまうから。

もともとは1から10まで支持しなきゃ気が済まないタイプだったんだが、年と共にそこまでエネルギーがなくなってきたのもあるが、思い切って任せみたんだよな。そしたら、グンと生産性があがって売り上げも伸びた。

それで引退する前にやっておこうと思うのが会社の変革なんだ。
まぁ、オフィスは一応残しておくが、もう出勤はしなくてもいい。したいやつ必要のある場合はもちろんすればいいが、あくまで拠点。仕事上有効なら使えばいいし、不要なら使わんでいい。

チャットワークの導入

報連相も、進捗をチャットなりメールで共有してくれれば、特に時間を割いてまでする必要はない。要するに、会社を個人事業主の集まりみたいにしようかと思ってるんだ。会社としては、それを実践するために必要なものを提供し、役に立つなら相談にものってやるという程度のスタンスかな。

そのために色々使えそうなツールを探している。
最近だと、よく使っている人が多いというチャットワークや、クラウド上で契約書の保管や確認ができるツールなどを取り入れ始めた。
参考 > チャットワーク / Ofigo契約書管理

他にも色々と気になっているツールがあるので、試しながらシームレスな会社にどんどんしていきたいと思っている。

人材育成を止めてはならぬ

これまで、何とか人材育成とかビジョンの共有とかいろいろ取り組んできたが、結局、枠の中で統制使用すると、伸びシロを縮めちまう気がする。それじゃ、一定の成長はあっても、想定内に留まるだけ。期待以上のものが起こるなんてことはまずない。

会社は安定するかもしれんが、変化がなく、淡々と時が流れ、売り上げが赤字にならない程度に推移していくだけ。これって、経営のための経営じゃないのかって最近強く思うようになったんだよな。だから次の世代では、いままでの会社とは180度正反対でいこうと思っている。

30年やったということもあるが、やっぱり時代も変わってるってのが大きい。進化でなく、変化に適応できない種が滅びる、なんていわれてるけど、まさにその通りと思う。小さい会社だからこそ、変化に対応なければ生き残れない。

新卒入社試験の「受験料」制度

ドワンゴが今年も入社試験の受験料制度を採用

お金ドワンゴは2014年11月12日、新卒の入社試験の有料制度を今年も実施すると発表しました。
近年、就職活動ではインターネットの就職情報サイトを活用するのが当たり前になっています。
情報サイトでは、自分の望みの条件を入力して検索をかければ簡単に希望する企業が抽出できるので、一人で数十社を受験する学生が少なくありません。
都心の学生のなかには、100社を受験するつわものも出ています。

学生側はインターネットから簡単にエントリーできるので便利ですが、面接をする企業側はなかなか大変です。
大勢の受験者から人材を選ぶため、ある程度は筆記試験だけで判断せざるを得ず、面談の時間も十分に確保できません。
このため人材のマッチングに配慮した採用が難しくなってるのです。
そのうえ、一人で何社も受けて複数の企業から内定を受けても入社できるのは一社だけですから、内定辞退者が増えるというデメリットもあります。

受験料制度で内定取り消し者が激減

ドワンゴはこのような悪循環に異をとなえ、昨年度から「受験料制度」を採用しました。
本当に就職をしたい学生だけに来てほしいとして、首都圏の受験者から2,525円の受験料を受け取ることにしたのです。
その結果、応募者数は前年の36.8%と大幅に減少したものの、内定承諾率は前年比125.5%に増加。
大きな効果を得ています。
ドワンゴは予想通り結果だったと述べており、引き続き受験料制度の実施を決定しました。

しかし、東京労働局から受験料制度が就職採用活動の手数料と見なされない可能性があると指摘され、来年度の実施を取りやめるよう指導しました。
そこで、去年はドワンゴが提供するニコニコ動画にちなんで2,525円だった受験料を、今年は手数料6,000円を受験者とドワンゴが折半する形を取り、3,000円の受験料を徴収します。

受験料が発生するのは東京、神奈川、埼玉、千葉に住んでいる学生のみ。
このほかのエリアの住んでいる学生は、無料で受験できます。

(参考サイト)
http://info.dwango.co.jp/pi/ns/2014/1112/index.html

本当に働きたい人だけに来てほしい

日本の会社はそれぞれ社風が異なり、同じ業種でも会社によって職場環境はがらりと変わります。
このため、せっかく望みの業種に就職できても会社の社風になじめず人間関係で悩み、退職してしまう新人も少なくありません。
会社側にとっても、就職できるならどこでもいいという社員ではなく、この会社で働きたいという強い熱意を持った人材を求めいます。
お互いが必要とされるのがベストですから、就職前のマッチング対策は今後ますます重要になると予測されます。

学生からお金を取る受験料制が、マッチング効果を上げるための最適な手法であるかどうかの議論は別として、就職活動の矛盾に疑問を投げかけ、私たちに適切な就職活動について考える機会を与える活動だと評価できます。

逆求人型サイトとは

学生の就職リスクを分散

2015年から就職活動の開始時期が繰り下げられ、3月1日に変わりました。
就職スケジュールが変更になって不安を抱く学生も多く、就職活動の内容にも変化がみられます。

その一つが「逆求人型サイト」の活用です。
これまでの求人サイトでは、学生側からアプローチをするのが一般的でした。
しかし就職活動の開始時期の変更を受けて、逆求人型サイトに登録する学生が増え、就職浪人になるリスクを分散させています。

逆求人型サイトとは学生が、自己ピーアールや写真などを使ったプロフィールを求人サイトに登録し、一方の企業も自社に関するプロフィールを登録します。
学生は企業プロフィールから好みの会社を選んで、就職活動ができますし、逆に企業が、個人プロフィールを見て、希望する学生に直接アピールすることも可能です。
つまり企業から、うちの会社に来てくださいとアプローチがきるのです。

実は、企業側も不安

今回の急なスケジュール変更に、企業サイドも戸惑いを隠せません。
調査によると8割以上の企業が、採用に不安を感じていると答えています。
不安を抱える企業が少しでも自社にマッチした人材を確保するため、会社から学生にアプローチする「ターゲッティング採用」を導入するケースが増えています。

マッチングが大切

学生は自分に合った企業を求め、企業は自社にマッチした人材を求めているのですから、お互いの利害は一致しています。

せっかく就職できたのに社風が合わなくて、こんなはずじゃなかったと入社したことを後悔しないように、まずはお互いのことをよく理解し合うことが大切です。

逆求人サイトでは企業も学生も、互いに自己アピールができ、どちらからもアプローチができます。
このため、高いマッチング効果が期待できます。

イベントも開催

このような事情で、にわかに注目が高まる逆求人サイトですが、実際にどのように活用していいのかわからない学生や企業が少なくありません。
そこで人材情報サービスのアイデムが2015年3月1日、逆求人サイトが体験できるイベント・JOBRASS ReaL 2016 合同企業説明会を開催しました。

イベントには関西テレビ放送、伊藤ハム、吉本興業、関西電力、大日本住友製薬など52社が参加。
各企業のブースで人事担当者と交流できるだけでなく、就活アドバイスコーナーも設けられました。
就活アドバイスコーナーでは、企業からオファーをもらうためのメイクや身だしなみなどを具体的にアドバイスしてくれます。
このほかにも就活相談ブース、企業の若手社員のパネルディスカッションなど、就活を応援するコンテンツやセミナーが行われました。

これまでは学生側からアプローチするという一方通行だった就職活動でした。
しかし今後は就職活動も変化し、双方からアプローチをするマッチング型の就活が増えると予測されます。