人事録

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履歴書について

履歴書の重要性

就職活動や転職活動において、とても重要な書類に「履歴書」がある。
いまさらそんな基本的なことを、と思われるかもしれないが、履歴書は本当にとても大切なものなので、改めてお話しておきたいと思う。

そもそも、履歴書とは何なのかと調べてみると「履歴書(りれきしょ)とは、学業や職業の経歴など人物の状況を記した書類のことで、就職や転職時に選考用の資料として用いられる。また、学歴や職歴によって給与や資格などを決定する手続き(査定)において、それを証明する各種の書類とともに提出する」となっている。
みなさんも重要な書類として、頭を悩ませながら書いた記憶があるかもしれない。
人事部にとっても、履歴書というのはとても重要な書類で、何しろまだ会ったこともない人をそのような書類によって、能力や人柄を判断し、面接をするかどうか決めなくてはならないのだから、双方にとって重要な書類だということがわかるだろう。

手書きかデータか

履歴書については、パソコンが普及してから、手書きの履歴書が良いのかそれともパソコンで作成した履歴書が良いのかという議論が取り沙汰されてきた。
これは、会社の体質にもよるし、一概にこちらが正解というものはない。
どちらが印象が良いかということも、会社によってとらえ方が異なるが、パソコンで作成した履歴書は「手抜き」だと考える会社もあるので、少なくとも手書きのほうが、会社の体質に関わらず、良い印象を与える可能性は高いといえるかもしれない。
ただ、どちらにしても中身がきちんとしていなければ意味がないので、履歴書を手書きで書くのかそれともパソコンで作成するのかは、中身を考えた上で、その業界の体質や風習などを考慮して判断すれば良いだろう。
このような議論も、長らく行われてはいたものの、2005年あたりにはだいぶ落ち着き、以前に比べるとパソコンで作成された履歴書も多くの企業が良しとしている。

しかし、実際に多くの履歴書を見ていると、やはりパソコンよりも手書きで書かれたもののほうが、その人の個性が出たり、熱意が伝わってきたりするように思う。
字はうまい下手だけで判断されるわけではないが、読みやすく丁寧に書こうとしているかどうかという点は重要なポイントだと言える。
読みやすく書こうというのは、相手を気遣う気持ちの表れであるから、相手に気遣いができる人柄なのかどうかが出るということだろう。
字が下手だからパソコンで作成したいという人も、上手く書く必要があるのではなく、相手のことを考えて読みやすいよう丁寧に書けば良いのである。

もちろん、はっとするほど美しい字を書く人もいるが、それだけでなくびっしりと書き込まれた文字を見ると、やはりそれだけの労力を払って、弊社に入りたい一心で熱意ある文章を書いてくる人には会ってみたいと思わせてくれるものがある。
履歴書はただ出せば良いというものではない。
義務的にやり過ごそうとしている人は、こちらもそれなりの目でしか見ることができない。
しっかりと人柄の伝わる履歴書をぜひ書いていただきたいと思う。