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家電業界、大規模リストラを実施

家電が売れなくなってきている

日本の家電が世界で売れなくなってきているということはご存知かと思います。
しかし、それに伴い家電量販店が次々と人員削減を行っていることはあまり知られていません。
日本人は、どこかで「まだ日本は大丈夫」「日本の家電はまだ売れる」と思っているフシがあり、日本の家電が海外で売れなくなっている事実をあまり認めたがらない様です。
しかし、その影響は顕著に企業に反映されています。

参考:サンケイビズ 苦境の家電業界「リストラの春」
この記事を見ても解るとおり、家電業界ではリストラ対策が進んでいます。
まず、ソニーの人員削減が一万人をにもなることが解り、大きなニュースとなりました。
さらに、シャープの人員削減が一万人。
かなり大規模なリストラが実施されていることがわかります。

海外企業の動向

今は、韓国のサムスンをはじめとする企業が世界で活躍していますから、この勢いに押されて、日本の家電は世界で立場を維持することができなくなってきているのです。
もちろん、サムスンもいいところばかりなわけではありません。
サムスンは韓国がお金を出して海外に売り出していますが、サムスンの株主は半数ほどが外国人ですので、利益がそちらに流れてしまいます。
また、サムスンのウリは「価格がとても安いこと」なので、その価格を維持する為にウォン安を実施。
このため、国内のお給料が上がらないといった問題も発生している様です。
なので、問題があるのは日本企業ばかりではないのですが、海外企業も辛いから「日本企業がこうなのは仕方ない」というのも違います。
日本は近年まれに見る円高ですし、海外も日本以上の不景気が続いていますので、企業努力だけではどうしようもない部分もあるのですが、それでもどうにかしないと本当につぶれてしまいます。

若い世代の力が必要

ただ、こういうニュースがあるからこそ、若くて新しい発想を持った若い世代には有利かもしれません。
「こういう商品を作ったら売り上げは上がる」と思うアイディアがあったら、どんどんそれを打ち出し、実行することができるような若い世代を企業は求めています。
もちろん、リストラをしている状態なので新入社員の募集は難しいと思いますが、企画の持込だけでもしてみれば、先がつながる可能性もあります。
これからの時代は、ただ言われたことだけをこなす様な人ではやっていけません。
しっかりとの言いたいことをいい、企業の問題を突いて新しい発想をすることができる人なら、この状況でも就職することができる可能性は十分にあると思います。