人事録

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知らないと損をする保険

自分が損をしないために

みなさんは、今現在、どこかにお勤めになっているだろうか。
会社を辞めると、さまざまな保険関係の手続きを自分でしなくてはならないが、会社に勤めている間は、会社が手続きをしてくれるし、保険料なども給料から自動的に差し引かれるので、とくに気にしたことがないという人もいるのかもしれない。
しかし、知らない、わからないというのへけっこうな問題であると言える。
なぜなら、会社が絶対にきちんと処理をしてくれているとは限らないからだ。
会社そのものがだらしないというケースももちろんあるし、勤務形態によって、保険の加入義務がないから入らないというケースもあるだろうが、自分の保険加入がどのような状態になっているか、知らない、わからないでは困るだろう。
何よりも、損をするのは会社ではなく自分である。

実際にあった事例

なぜ、突然にこのようなことを言い出したのかというと、最近会社で保険について驚くことがあったからである。
弊社に、新しい社員が入社をした。
中途採用の男性で、妻子がいるため、扶養の申請をしたいという。
もちろん、それは当然のことなのでかまわない。
そこで、各種保険手続きを進めようとしたところ、本人が自分の雇用保険番号がわからないという。
そういうことはままあるので、前職に確認してもらったところ、雇用保険に加入をしていなかったということがわかった。
しかし、彼の勤務形態、出勤日数、勤務時間などを考えると雇用保険に加入していて当然であるはずなのである。
勤務期間も数年あるというので、これにはこちらも頭を抱えた。
もちろん、こちらで新規に雇用保険に加入することは可能だけれども、正直、それでは本人が損をするばかり。
妻子もあるのに、もし失業をしたりしたらどうするつもりなのか、本人はそもそも雇用保険というものがどのような保険であるかを理解していないので、どのような時に使うものなのかイチから説明することになった。

最終的には、こちらでも手続きを進めるものの、前職の会社にも手続きをしてもらうことになった。
雇用保険は過去にさかのぼって加入することが可能なので、前職にそれをお願いした。
しかし、普通であれば、給料明細から当然、社会保険、雇用保険、年金などがいくら引かれているかきちんと見るはずだし、早々に加入していないことにも気づくべきである。
知らないということによって自分が損をすることがあるのだから、いくら会社に任せていたからといって、確認のひとつもしていないというのはやはり問題である。
みなさんにもぜひ一度、しっかりと給料明細のチェックをすることをオススメしたい。